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『君の好きは無敵』草壁杏奈はなぜ「可愛い」がわからない?松本若菜が演じる女性の人間像を深掘り

エンタメ

『君の好きは無敵』で松本若菜さんが演じる草壁杏奈。

元経営コンサルタントとしてバリバリ働いていた彼女は、突然FIREを宣言し、会社を辞めてしまいます。

しかし、そんな杏奈には一つ大きな特徴があります。

それは、「可愛い」がよくわからないこと。

世の中には「可愛い!」という言葉を自然に口にできる人がたくさんいます。

キャラクターを見て可愛いと思う。

洋服を見て可愛いと思う。

小さなものを見て可愛いと思う。

ところが杏奈は、そうした感覚が自分にはありません。

だからこそ、「可愛い」を何よりも大切にする瀬尾深月と出会ったことで、杏奈の人生は大きく変わり始めます。

この記事では、そんな草壁杏奈という女性がなぜ「可愛い」がわからないのか、これまでのドラマの展開から、その人間像を深掘りしていきます。

※この記事は第6話までのネタバレを含みます。

杏奈は「可愛い」が嫌いなのではない

まず重要なのは、杏奈が「可愛い」というものを嫌っているわけではないことです。

杏奈は、可愛いものを見て怒るわけでもありません。

ただ、周囲の人が感じる「可愛い」という感情を、自分は同じように感じられない。

ここが杏奈の面白いところです。

公式でも杏奈は「かわいい」も「好き」もよくわからない人物として設定されています。(TBS)

つまり杏奈にとって問題なのは、「可愛いものが嫌い」ということではなく、

「みんなが当然のように感じている感情が、自分にはわからない」

ということなのではないでしょうか。

だからこそ、瀬尾との出会いが杏奈にとって大きな意味を持つのです。

元エースコンサルという経歴が杏奈の人間性を表している

杏奈はもともと、大手経営コンサル会社でエースとして働いていました。

つまり、感覚よりも「考えること」を武器にして生きてきた女性です。

仕事では、

「何が正しいのか」

「どうすれば結果が出るのか」

「どうすれば効率が良くなるのか」

を考えることが求められます。

一方、「可愛い」は非常に感覚的なものです。

なぜ可愛いのか。

どこが好きなのか。

誰かに説明しろと言われても、うまく言葉にできないことがあります。

杏奈が「可愛い」を理解できないのは、単純に感性が乏しいからではありません。

むしろこれまでの人生で、感情よりも合理性を優先してきた結果なのではないでしょうか。

だから瀬尾が「可愛い」を熱く語れば語るほど、杏奈には理解できない。

この2人の違いが、ドラマの面白さにつながっています。

杏奈は「好き」という感情にも距離がある

杏奈の問題は「可愛い」だけではありません。

「好き」という感情にも、どこか距離があります。

趣味もなく、推しもいない。

何かに夢中になることもなく、仕事を辞めた後も悠々自適というより、隙間バイトをしながら生活しています。TBSの公式あらすじでも、FIRE後の杏奈が領収書整理などの隙間バイトをしていることが描かれています。(TBS)

ここから見えてくるのは、杏奈が「欲しいもの」をあまり持っていない女性だということです。

普通なら、

「これが好き」

「これをやりたい」

「こんな人生にしたい」

というものが人生の原動力になります。

しかし杏奈には、それが薄い。

だからこそ、FIREしても「やりたいこと」が明確にあるわけではないのです。

杏奈がFIREしたことも「好き」と関係している?

ここは杏奈という人物を考えるうえで、かなり重要だと思います。

杏奈は大手コンサル会社で成功していました。

仕事ができる。

社会的にも評価される。

それなのに突然、「FIREします!」と会社を辞めています。(TBS)

一見すると、自由を手に入れたように見えます。

しかし、会社を辞めたあとに何をしたいのかというと、そこまで明確ではありません。

これは、

「嫌なことから逃げた」のではなく、「自分が本当に好きなものがわからない」

という杏奈の状態を表しているのではないでしょうか。

仕事で成功していても、自分が何を好きなのかはわからない。

人生に必要なものを合理的に手に入れても、心が満たされるとは限らない。

杏奈は、まさにその状態にいる女性なのだと思います。

そんな杏奈と瀬尾は正反対

杏奈と瀬尾深月は、最初からかなり対照的です。

杏奈は「可愛い」がわからない。

一方、瀬尾は「可愛い」へのこだわりが非常に強い。

しかも瀬尾はキャラクターデザイナー。

自分が感じる「可愛い」を、キャラクターという形にして世の中へ届けようとしています。

つまり、

杏奈=可愛いを理解できない人

瀬尾=可愛いを誰よりも理解している人

なのです。

そんな正反対の2人が、一緒に世界的大人気キャラクターを作ろうとする。

この設定自体が、このドラマの大きな魅力です。

杏奈は「可愛い」を仕事として理解しようとする

杏奈らしいのは、「可愛い」を感覚で理解できないなら、別の方法で理解しようとするところです。

彼女は元コンサルです。

だから、「なぜこのキャラクターが売れるのか」「誰に刺さるのか」「どうすれば知名度が上がるのか」といったことを分析することができます。

第6話でも、杏奈と瀬尾はチュチュチュエラをおじさんたちに売り込むことになります。第6話のタイトル自体が「新たなる挑戦!『かわいい』でおじさんを魅了せよ!」となっており、杏奈が「かわいい」を仕事として扱う難しさが際立つ回でした。(TVer)

ここが面白いところです。

杏奈は「可愛い」という感情を自分では理解できない。

でも、だからこそ客観的に考えることができる。

「可愛い」を感覚で理解する瀬尾と、「可愛い」を分析する杏奈。

2人は正反対だからこそ、組み合わせる意味があるのです。

杏奈は本当に「感情がない女性」なのか?

ここは違うと思います。

杏奈は感情がないわけではありません。

むしろ物語が進むにつれて、杏奈にもちゃんと感情があることが見えてきます。

ただ、それを「好き」「可愛い」といった言葉に結びつけるのが苦手なのではないでしょうか。

これは現実の人間にもあります。

「好きなものは?」と聞かれて、すぐ答えられる人もいれば、

「特にない」

と答える人もいます。

でも、それは本当に何も好きではないという意味ではありません。

自分の感情を言葉にする習慣がないだけかもしれません。

杏奈も同じなのではないでしょうか。

第6話で瀬尾が「恋」を自覚したことも大きい

第6話では、瀬尾が杏奈への恋心を自覚する展開が描かれました。

ここから、杏奈と瀬尾の関係は「仕事仲間」だけではなくなっていきます。

しかし、ここでも杏奈の「好きがわからない」という性格が重要になりそうです。

瀬尾は自分の感情に気づいた。

では杏奈はどうなのか。

瀬尾から向けられる感情を、杏奈はどう受け止めるのか。

そもそも杏奈自身が「好き」という感情を理解できるようになるのか。

この部分が、今後の恋愛展開を見るうえで大きなポイントになりそうです。

杏奈が変わるとしたら「可愛い」の意味が変わる?

私は、杏奈がこれから突然「可愛い!」と連発するようになるとは思いません。

むしろ、杏奈なりの「可愛い」を見つけていくのではないでしょうか。

最初は、

「なぜこれが可愛いの?」

だったものが、

「なんとなく、これ好きかも」

に変わっていく。

その小さな変化こそが、杏奈の成長なのかもしれません。

そして、それはキャラクター制作だけではなく、恋愛にもつながっていくはずです。

「好き」という感情を理解できなかった杏奈が、誰かを大切に思う気持ちを少しずつ理解していく。

そう考えると、『君の好きは無敵』というタイトルそのものが、杏奈の成長を表しているようにも感じられます。

まとめ|「可愛い」がわからない杏奈だからこそ面白い

草壁杏奈は、単純に「可愛いものに興味がない女性」ではありません。

これまで合理性を重視して生きてきたからこそ、自分の感情を「好き」や「可愛い」という形で捉えることが苦手なのではないでしょうか。

そんな杏奈が、正反対の価値観を持つ瀬尾と出会った。

そして2人でキャラクターを作る中で、杏奈自身も少しずつ変わり始めています。

第6話では瀬尾が恋心を自覚したことで、2人の関係にも新たな変化が生まれました。

次回第7話では、瀬尾の祖母・門戸鞠子が登場し、杏奈が2人の関係に何かを感じ取る展開も描かれる予定です。さらにチュチュチュエラの知名度アップを目指して「全日本キャラクターグランプリ」への挑戦も動き始めます。(TBS)

「可愛い」がわからない杏奈は、これから何を「好き」になるのでしょうか。

そして、瀬尾への気持ちに気づく日は来るのでしょうか。

「可愛い」がわからない女性だからこそ、杏奈が何かを好きになった瞬間には、大きな意味がある。

そこが、このドラマを今後さらに面白くしてくれるポイントなのではないでしょうか。

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